「まとい隊」迫力の大技 苫小牧市 消防出初め式
苫小牧市主催の2024年消防出初め式が10日、市民会館で行われ、市民ら約500人が来場した。駐車場で消防車両の観閲式を行った後、館内に移動。市消防団有志でつくる「とまこまい消防まとい隊」(伊東博之隊長)が勇壮な伝統演技を披露した。
式典の冒頭、来場者全員で能登半島地震の犠牲者に黙とうをささげた。
同隊の隊員は伝統の木やり唄が響く中、重さ約12キロのまといを力強く振り上げた。さらに12人がかりで高さ6・5メートルの竹製はしごを立ち上げ、その上で隊員が扇を表現したり、逆さになってバランスを取ったりする大技を次々と繰り出し、大きな拍手を浴びた。
千歳市の主婦徳永恵里花さん(33)は長男の陽勇ちゃん(1)や祖父母と一緒に初めて来場し「息子は消防車が好きで、まとい隊の演技もじっと見ていた。私も(演技に)圧倒された」と感動した様子だった。
館内ロビーには防火啓発コーナーを設置。市消防団OB会は「火の用心」と記した短冊付きの手作り風車を来場者に配り、喜ばれていた。
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