全国ベスト20校に輝く、大谷室蘭「あなたの姿勢を守り隊」 高校生ビジネスプラン・グランプリ、参加505校【室蘭】
「ストレートネック予防」提案
北海道大谷室蘭高校(竹本将人校長、357人)の有志グループ・あなたの姿勢を守り隊(若林翼代表、7人)が提案した「ストレートネック(頸椎症)予防器具の開発」が、第11回高校生ビジネスプラン・グランプリ(日本政策金融公庫主催)で全国ベスト20に選ばれた。「一人だけの力ではなく、メンバー全員で頑張ることができた。本当にうれしい」と喜びをかみしめている。
高校生の起業アイデアを競う同グランプリは、若者の創業マインド向上を目的に実施。今回は、道内21校を含む全国505校から、過去最多となる5014件の応募があった。
若林代表がストレートネックの診断を受けたことに加え、コロナ禍の外出自粛でスマートフォン利用の機会が増えたことによる子どもたちの発症リスクに着目。予防器具の開発に取り組んだ。
プランでは、器具の開発から顧客の想定、収支計画などを説明。ストレートネックの実態把握では、同校生徒や教職員約400人にアンケートを実施した。試作品の制作は室蘭市や市内中小企業からアドバイスを受けながら取り組み、椅子の背もたれに設置して、正しい姿勢を保てる商品を開発した。
若林代表は「メンバーが協力してくれたおかげで良い活動になった」と振り返った。一方で、今回開発した試作品については「まだまだ改善の余地がある」と強調。起業家を目指して進学することから「将来的な製品化に向けて取り組んでいきたい」と力を込めた。
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