堀井市長を表敬し、意気込みを語たった松本さん（右から２人目）

　伊達西小学校６年の松本衣菜世さんが、「第２５回ショパン国際ピアノコンクールｉｎＡＳＩＡ」（１１月２５日、札幌）と「第１４回日本バッハコンクール」（１２月１０日、苫小牧）の両地区大会で、銀賞と、最高賞の優秀賞に輝きそれぞれ全国大会出場を決めた。２大会同時の出場は初めてで「今までの練習成果と思いを一つにして臨みたい」と意気込んでいる。

　ショパン国際の地区予選は小学５、６年生１１人がエントリーし、銀賞を受賞。課題曲は「猫のワルツ」。バッハコンクールの地区予選は小学５、６年生の部に約２０人が臨み、課題曲は「インヴェンション」に挑戦。優秀賞でさらに最高得点であるエルム賞も獲得した。いずれも技術に加え、表現力や曲の構成などが審査された。

　母・真衣さんの影響を受け４歳で始めたピアノ。ショパン国際では、これまでも小学２、３、４年で全国切符を手にして国際大会まで出場。小学２年時は銀賞に輝いた。バッハコンクールでも６歳、小学１年で全国出場するなどを経験している。

　小学４年時に、父健二さんの転勤で美唄市から伊達に移転した。登別市内の教室に通いながら練習を重ね、自宅でも多いときは４時間、少ないときでも２時間の練習を欠かさない。本番は緊張せず、テンポの早い「猫のワルツ」、明るい曲の「インヴェンション」の特徴をつかみ披露した。　２５日に母親と市役所を訪れた堀井敬太市長に意気込みを披露した衣菜世さん。「教室が変わったけど二つのコンクールで全国に行け、とてもうれしい」と喜んだ。堀井市長は「伊達の代表として平常心で臨んでほしい。良い報告を待っています」とエールを送った。

　ショパン国際は１月３～５日に神奈川県川崎市、バッハコンクールは２月に東京都中央区で開かれる。