マイネルグロンの勝利に沸くビッグレッドファームの関係者と鳴海町長（前列中央）

【新冠】23日の中央競馬の「第１４６回中山大障害」（Ｊ・ＧⅠ、芝４１００㍍）で優勝したマイネルグロン（牡５歳）の生産者、町内明和のビッグレッドファームは喜びに沸いた。今年３月の障害オープン初勝利、４月の障害オープン、前走の東京ハイジャンプ（Ｊ・ＧⅡ）に続く４連勝。

　ビッグレッドファーム（岡田美佐子代表）は、１９７４年に新ひだか町静内浦和に牧場を設立。89年に同静内真歌にトレーニングパーク、02年には町内明和にビッグレッドファーム明和ヒルズを創業。現在は北海道６カ所、茨城県１カ所で生産育成など手掛けている総合牧場。約４５０頭を約１００人のスタッフで管理している。主な活躍馬に２００９年天皇賞・春（ＧⅠ）優勝マイネルキッツ、11年中山グランドジャンプ（Ｊ・ＧⅠ）のマイネルネオス、21年オークス（ＧⅠ）制覇のユーバーレーベンがいる。

　この日、従業員らは牧場でグロンを応援。１番人気で迎えたレースでグロンは、次々に飛越をクリアして勝負どころで前に進出して先頭に立つと、最後は後続を10馬身突き放してゴールした。

　繁殖主任の菊池聡さん（46）は「牧場のみんなが応援した。良かったと喜びを分かち合い、こみ上げるものがあった。今後も、無事に長く活躍して、多くのファンを獲得してほしい」と喜びを語った。

　レース直後に牧場に駆け付けた、鳴海修司町長は「ＧⅠ制覇、おめでとうございます。今後も順調にけがなく走って、オジュウチョウサンを超える名馬になってほしい」と祝福した。