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室蘭民報

過去最高85億円、DENZAIグループ海外売上高 本年度見通し【室蘭】

中国で建造が進むアジア最大級の2千トン吊クローラクレーン(提供写真)

インド風力発電工事が押し上げ

 道内クレーン操業大手電材重機(本店・室蘭市大沢町)を含むDENZAIグループの2023年度海外売上高が過去最高の85億円に達する見通しであることが22日、関係者への取材で分かった。成長著しいインドでの風力発電建設工事などが好調で売り上げを押し上げた。

 同グループの事業統括会社のDENZAI(上村浩貴代表取締役社長CEO)は2月、シンガポールに約20億円を投じて海外本社を建設するなど海外展開を加速。20年12月のコロナ禍に買収したシンガポールのホアチョンホールディングスは当時営業赤字だったが、23年度は6億円の営業黒字を生み出す見込みとなっており、高収益企業へと変化させた。

 また、23年はタイ、フィリピン、米国、サウジアラビアに相次いで現地法人を設立した。

 サウジアラビアでは、政府主導の都市計画「NEOM」(ネオム)関連工事において大型クレーンをシンガポールから輸送し、風力発電の建設やインフラ工事を手がけている。そのほか、成長市場のインドで風力発電建設に加え、バングラデシュでの空港ターミナル新設工事などが売り上げを押し上げた。

 11月には、DENZAIグループ韓国法人が韓国南東部の蔚山市で建設が進む、大型化学プラント建設工事向けのクレーン作業を落札。24年9月から大型クレーンによる揚重作業および特殊輸送作業を行う。

 最終契約は年明けとなる見込みだが、韓国でのエチレン精製プラントを建設するプロジェクトの受注額が20億円を超える見通し。そのため、単体工事の受注としては、羽田空港A滑走路延伸工事(17~18年、約18億円)や台湾彰化洋上風力建設工事(20~21年、約18・5億円)を上回り、創業以来過去最高となる見込み。

 同プロジェクトは、サウジアラビアの国有石油会社サウジアラムコの韓国子会社がエチレン精製プラントを建設する一大プロジェクト。工事に向けて、現在香港で稼働中の1350トン吊クローラクレーンを24年3月から韓国に搬入するほか、アジア最大級となる2千トン同クレーンも中国で建造し、搬入する予定。

 韓国の国家プロジェクトに関わることについて上村社長は「室蘭の電材が世界のDENZAIへと成長を果たしたことを示す象徴的な案件。最高品質の作業提供でプロジェクトの最適化に貢献したい」と力を込める。

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