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函館新聞

函館の面影、貴重な写真で 熊谷孝太郎と間世潜の特別展 道立美術館で開幕【函館】

熊谷孝太郎らが大正後期~昭和初期の道南などの様子を伝える写真展

 道立函館美術館(辻俊行館長)の今年度最初の特別展「熊谷孝太郎 間世潜 時の彼方へ 函館から」が27日、同館で始まった。道南にゆかりがあり、大正から昭和にかけて活躍した2人の写真家が伝える約210点やネガなどを展示している。6月16日まで。

 残されていた貴重な写真や、ネガから新たにプリントして展示。はこだてフォトアーカイブス(津田基理事長)が企画協力した。

 熊谷孝太郎(1893~1955年)は旧上磯町生まれ。大正後期~昭和初期に、函館駅前や十字街、蓬莱町、旧恵比寿町といった西部地区の繁華街がにぎわう様子や暮らしを中心に撮影。個人的に撮っていたため、生前に発表されることは少なかったが、当時北日本最大都市で新しい文化が入り、華やかだった函館の様子が伺える。また、家族の肖像写真からも時代背景を感じさせている。

 間世潜(本名・小林政次、1904~59年)は、新聞記者のほか日中戦争では従軍記者として活動。戦後に独立してからは、トラピスチヌ修道院で生活の様子を5年間かけて取材。修道院では祈りや帽子を作る作業など、静寂な中で生活する姿がモノクロ写真により際立っている。また、舞台や人物の撮影も多く、1950年代半ばの歌舞伎俳優なども紹介している。

 観覧料は、一般920円、高校大学生610円、小中学生300円。団体など割引あり。開館時間は午前9時半~午後5時(入館は同4時半まで)。月曜と30日、5月7日は休館。4月29日、5月6日は開館。

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