宇宙産業まるわかりセミナー 「参入」室工大教授ら説明【室蘭】
宇宙産業の現状などを知る「宇宙産業参入まるわかりセミナー」が18日、室蘭市輪西町のわにホール市民会館であった。企業や自治体などの関係者約40人は室蘭工業大学の内海政春教授らの講演を通して、参入への課題や動向のほか、事業への理解を深めた。
胆振総合振興局や室蘭市、室蘭テクノセンターの共催。
室工大の航空宇宙機システム研究センターのセンター長を務める内海教授は、海外での事例を基に参入までのプロセスや現在の状況を説明。米国では「民間が宇宙開発をけん引している」と強調した。
内海教授らは2020年から将来的な宇宙輸送に向けた有志の意見交換会を実施。国に対し、宇宙輸送を基幹産業にすることや安全基準の法整備などを提言してきた。国が高頻度住環飛行型宇宙輸送システムのロードマップにおいて、民間主導による開発・実証と示したことについて「革新的なことだと思っている」とした。
道内でロケットの発射場や開発を行う企業があることから「宇宙開発や産業に対して、とても力を入れている。活発化することによって宇宙産業の中心になることを期待している」(内海教授)と述べた。
架橋など鋼製構造物の製作・施工を行う釧路製作所(釧路市)の羽刕(うしゅう)洋社長や航空宇宙モビリティ事業室の中川翔太マネジャーは、18年に宇宙事業に参入した経緯、実験架台や防音壁などを製作した実績などを紹介した。
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