網走で学ぶ体験型の社会授業 日体大網走生がバザールで
【網走】日本体育大学附属高等支援学校(日体大網走、島崎洋二校長)の生徒たちが、網走のまちで実習型体験授業に励んでいる。
学校教育目標に「自らの無限の可能性を信じ、たくましく(学び)生きる」を掲げ、網走を教育の場とする日体大網走の取り組み。
地域に根差した企業、産業の成り立ちや実際の業務を〝体験〟することで、社会の仕組みを学び、卒業後の人生に役立てていく。
今回は、タカハシグループで水産加工や海産物、農畜産物の卸・小売りなど、地域の食材を全国に発信するオホーツクバザールが授業の現場となった。
同社は、社会貢献の一環として、生徒の受け入れを快諾。学校から「生徒たちは自分の仕事(実習)が、どのように社会に役立っているのかを知りたがっている」との声を聞き、11日からの実質7日間でカリキュラムを組んだ。
具体的には単純な作業体験ではなく、商品の受注からパソコン入力、伝票処理などの事務仕事から水産品の加工やパッケージ、出荷作業など「お客さまに届くまでの一連の仕事」の体験実習を用意した。
1年生から3年生の全校生徒78人は、学年やクラスごとの班となり、カニのパッケージや梱包用箱の製作、伝票チェックなどの〝仕事〟に打ち込んでいる。
生徒たちは、最初は緊張しながらも徐々に「やるべきこと」や「こつ」をつかみ、作業はスピードアップ。自分たちが手伝った加工品や梱包、チェックした伝票が貼られた商品が、次々と配送業者のトラックに積み込まれる場面を見て「こんな風に届けられるのか。やりがいがある」などと喜んでいた。
2年生の高橋俊也さんは「いろんな人が仕事に関わっていること知り、自分も頑張らなきゃと思った。最初は難しかったけど、慣れればできるようになった」と笑顔で実習に励んでいた。
同社の佐野真一常務は「弊社の業務を通じ、日体大の生徒たちに仕事を知り、将来の夢に役立ててもらいたい。体験した生徒たちが私たちの仕事を目指してくれれば、なお、うれしいですね」と笑顔で話し、子どもたちを優しく指導していた。
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