文化財保存活用地域計画 道東初 中標津町認定【中標津】
【中標津】文化庁は15日、文化審議会の答申を受け、全国20自治体の文化財保存活用地域計画を認定した。このうち道内からは中標津町が認定され、最長5年間国から助成が受けられる見込みだ。国登録の有形文化財、旧北海道農事試験場根室支場(伝成館)=町桜ケ丘1=を軸に、各地にある関連文化財を生かした博物館構想が来年度以降動きだす。
中標津町の計画は、根釧台地開拓のシンボルで北海道遺産の「格子状防風林」の景観や、開拓の歴史を物語る文化資源をたどる通称「中標津しるべつなぎ構想」を重点に、期間は2024年度から33年度まで10年間。20年度から町教委が民間有志と関連する文化財を調査したところ、伝成館など五つの国登録有形文化財のほかに、800以上の未指定文化財を確認した。
このうち、先人の苦労を伝える産業遺産や現代に続く養老牛温泉など六つを、関連文化財群「なかしべつ遺産『標(しるべ)』」とし、実際に訪れるなどして保存・活用する計画を作った。町教委によると、初年度は約400万円を予算計上する計画で、視覚的にPRする冊子を製作し、将来的にはツアー造成やガイドの養成なども行う予定。
これらの発信拠点となる伝成館は、2003年に国道272号のバイパス近くに農業試験場(現酪農試験場)ができ解体される予定だったが、町民有志が存続を嘆願して残され、その後町に譲渡されて現在はNPO法人が管理する。
今回を含め、同計画が認定を受けた全国の市区町村数は139となり、道内では札幌市と檜山管内今金町に続き、中標津町が道東地域初となる。
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