インフル、プール熱 釧路、中標津で急増 道内大流行
道は11月30日、道内でインフルエンザと子供の咽頭結膜熱(プール熱)の二つの感染症が道内で大流行している上、新型コロナウイルスも全国より高止まりしていると発表。手指消毒やマスク着用、タオルを共用しないなど、基本的感染対策を徹底するよう道民に呼び掛けている。
特にインフルエンザは例年12月以降の流行だが、今年は早まっている。11月13日からの第46週で道内の定点医療機関当たり報告数は警報レベル(30人)を上回る39・21人を突破。20~26日までの第47週では51・90人と急増、過去10年で2018年2月の56・17人に次いで2番目となったことが確認された。
また、通常は子供を中心に夏に流行、発熱と咽頭炎、結膜炎を伴うプール熱は、10月23日からの第43週以降警報レベルの3人を突破。11月20~26日の47週には過去最高の7・99人に達している。新型コロナウイルス感染も6・61人と高止まりしている。
いずれもウイルスを含む飛沫(ひまつ)が口や鼻・目などの粘膜に付着する飛沫感染と、ウイルスが付着したものを触った手指で粘膜に触る接触感染が感染経路。道感染症対策課ではコロナ禍下でインフルエンザが3年間流行せず集団免疫が低下していたのも要因と分析。インフルエンザの全国的流行でせきやたんを止める薬の需要が高まり、薬局などでも品薄になっていることを指摘している。
なお、保健所別定点当たり患者数(47週)は、インフルエンザで釧路が59・73人(前週36・82人)、根室53・00人(同71・00人)、中標津66・00人(同36・50人)と釧路、中標津で急増。新型コロナでは釧路が13・18人と全道で2番目に多い。
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