災害のない登別へ 工学院生がサイト制作、24年3月の完成目指す【登別】
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登別の防災について意見を交わす参加者たち
避難所や被災情報、地図上に表示
地理情報やオープンデータ、避難訓練における住民の避難行動などを参考に既存の避難計画を検証し、望ましい避難計画を再構築することを目指す「登別防災ラボ」が、登別市札内町の日本工学院北海道専門学校で開かれた。市の防災担当者や北海道大学の研究者が9月に実施した全市総合避難訓練の行動調査をフィードバックし、同校の学生たちがこれからの市の防災システムについて提案した。
同ラボは北大公共政策大学院の加藤知愛学術研究員らが発起人となり、市や工学院、のぼりべつ女性防災ネットワークが参加。地震に伴う津波や建物倒壊による減災を主なテーマに2021年から今回を含めて7回開催している。
この日は約30人が参加し、工学院情報処理科の学生で構成する防災チームは「登別防災ポータルサイトの構築」について提案。スマートフォンの衛星利用測位システム(GPS)を活用し、災害発生時に現在地から一番近い避難所や各地の被災情報が地図上に表示されるサイトを制作していることを発表した。
2年の瀬戸開登さん(19)は「いろんなニーズがあることが分かったので、次の避難訓練で使えるようにしたい。来年3月までに基本的な部分を完成させて、後輩に引き継げるようになれば」と話した。
加藤学術研究員は「今後もポータルサイトでやりたいことが出てくると思う。アイデアを蓄積し、サイトを登別の皆さんに使ってもらうことで、災害のないまち、減災がかなうまちにしてもらえれば」と期待を込めて講評した。
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