釧路製作所（釧路市川北町９、羽刕洋社長）は２７日、敷地内に保管している蒸気機関車（ＳＬ）「８７２２号」のイルミネーション点灯を開始した。

　ＳＬ８７２２号は、５３年前に閉山した雄別炭鉱で石炭運搬に活躍した車両で、経済産業省から近代化産業遺産に認定されている。１９８０年から現在地に展示、２０１５年からは毎年冬にイルミネーションを飾り、地域に親しまれている。

　この日は午後５時すぎ、地域住民らが見守る中、イルミネーションが点灯すると、子供たちから「きれい」と歓声が上がった。点灯と同時に市立共栄小学校の金管同好会が「銀河鉄道９９９」などを演奏し、夜空に音色が響いた。

　羽刕社長は「コロナなどさまざまな困難があったけれど、川北町からエールを届け地域住民が元気になれば」と話していた。点灯時間は日没から午後８時までとし、期間は来年の２月２９日まで。

色鮮やかに光るＳＬイルミネーションを楽しむ親子連れ