クレインズ脱退届提出へ アジアリーグ【釧路市】
釧路を本拠地とするアイスホッケークラブチームのひがし北海道クレインズ(田中茂樹代表)が、30日に招集予定のアジアリーグアイスホッケー臨時総会で、同リーグからの脱退を申請することが分かった。釧路新聞社の単独取材に応じた田中代表が明らかにした。総会決議による除名処分を受けかねない状況下で、自ら身を引く決断をした。
ひがし北海道クレインズは昨季終了直後、所属選手の大半が3季連続での給与未払いを訴えチームを離脱したため、体制の立て直し、再構築が急務となった。同時進行で、所属選手の受け皿組織を掲げて発足した北海道ワイルズが、加入選手らとともにクレインズの除名をアジアリーグに求め、釧路地裁へ第三者破産請求を起こしたこと、さらに自らの財政事情もあって経営再建に向けた活動が思うように進まず、2023―24シーズンの参戦ができなかった。
今シーズン開幕後も24―25シーズンの復帰参戦を目指してきたが、事態は好転せず、9月19日には釧路市が連携協定を解除した。11月中旬を期限に同リーグに対して、会社再始動のためのスタッフ確保、債務支払いと処理方法の具体的な方針、来シーズン参戦に向けた財政状況などの見通しを提示するため、水面下で各方面との交渉などを続けてきたが、まとまらなかった。
田中代表は「クレインズを続ける道を模索しようと力を振り絞ってきた。たくさんの応援をいただいたが、『田中代表のままなら応援しない』という流れも根強かった。力になれず申し訳ありません」と謝罪した。一方で、ワイルズについては「クレインズの組織運営を批判しておきながら、選手の酒気帯び運転についての対応や突然の代表交代など、自分たちにコンプライアンス違反はないのかと問いたい」と非難した。
クレインズの脱退届について、アジアリーグは受理する可能性が高く、釧路を本拠地とするアジアリーグ参戦チームがなくなるが、空席となった〝釧路枠〟について武田芳明チェアマンは「12月末までにリーグ参戦の申請を受理した後、年明け以降に審査する」という従前通りの手続きを踏むとしている。
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