一夜にして雪景色となった釧路市の柳町公園（２５日午前６時５０分撮影）

　釧路地方気象台は２５日、釧路市内で初雪を観測したと発表した。平年より１８日遅く、昨年より１１日遅い。

　同地方気象台によると、釧路、根室地方は同日、北海道付近の上空5000㍍に氷点下３６度を下回る真冬並みの寒気が入り込んだ影響で、午後４時現在、釧根２１観測地点のうち７地点で今季最低の気温を記録するなど、広い範囲で冷え込み、雪が降った。釧路市内は同日未明から数時間の降雪があり、早朝には路面が凍結。日当たりの良い場所では日中に溶けたが、市民は冬将軍の到来を実感した。

　今季最低となったのは釧路市阿寒湖畔で氷点下7.6度、中標津町上標津で同6.5度、厚岸町太田で同5.2度、羅臼町で同4.8度、根室市中心部で同2.7度など。釧路市中心部の最低気温は同2.9度だった。また１０地点で、最高気温が氷点下となる真冬日となった。

　２６日以降は気温が上がり、最高気温も氷点下を上回る見込み。同地方気象台では「寒暖の差が大きいので、体調管理に注意を」と呼び掛けている。