木村さん函館市長賞 日本中国料理協会函館支部青年部料理コンクール【函館】
日本中国料理協会函館支部(木村史能支部長)は22日、函館短大付設調理製菓専門学校で、地元食材を使った青年部料理コンクールを開いた。中華の若手料理人6人が函館産マコンブと長万部産ホタテをテーマに創作料理を作り、審査の結果、1位(函館市長賞)に木村滉太さん(23)=函館国際ホテル=の「ホタテとコンブを使った彩り鮮やかな3種盛り合わせ」が輝いた。
本来は、300人以上の市民に料理を作って提供する「郷土料理発表会」の中で若手会員の料理コンクールを行っていたが、新型コロナウイルスの影響でおととしから若手コンクールのみ開催している。海藻活用研究会(安井肇会長)が協力し函館産マコンブ600グラム、渡島総合振興局が長万部産ブランドホタテ「湾宝」4キロを提供した。
若手コンクールは技術、知識の向上と食文化の発展を目的としており、今回は中華の料理人で全員が30歳以下。審査員は市食産業振興課の田中麻衣子課長、安井会長、振興局水産課の榊原滋漁政係長、調理製菓専門学校の山本仁志校長ら5人が務めた。開会式で木村支部長が「普段の仕事では、各自の工夫がなかなか出せない。お客に喜ばれる料理を作るとともに、知識と技術を身に付けてほしい」、榊原係長が「ホタテは中国の禁輸で今後生産がどうなるか心配している。食材に使い、料理をきっかけにして道内の消費拡大につなげたい」と話した。
審査員は料理を試食しながら味、色彩、商品価値、盛り付け、アイデアで点数をつけ評価した。
2位の日本中国料理協会函館支部長賞には、中畑晴斗さん(22)=函館国際ホテル=の「ホタテ、コンブの彩り豊かな三種盛り合わせ」、3位の海藻活用研究会長賞には樋熊崚平さん(22)=同=の「コンブとホタテの二種盛り合わせ」が選ばれた。受賞者には表彰状と記念の盾を贈った。
総評で、山本校長は「意識が年々高くなり、審査も苦労する力作がそろった。日々の努力、研さんが料理に現れた。食を通じ社会に貢献する人材になってほしい」と励ました。
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