網走産の野菜がたっぷり 小中学校で「野菜の日給食」
【網走】子どもたちに地場産野菜をたくさん食べてもらおうと、市教委は21日から28日まで、市内15の小中学校で各校1回ずつ、野菜をふんだんに使った提供している。食材はJAオホーツク網走が無償提供したもので、小中学生は、網走の野菜がたっぷり入った給食に舌鼓を打っている。
「野菜の日給食」と名付けられたこの取り組みは、生活習慣病、特に糖尿病予防の観点から野菜を食べてもらうために市が取り組んでいる「ベジラブル運動」の一環。
子どもたちに野菜を好きになってもらい、家庭にも野菜を食べる習慣を広めてもらうのがねらいで、2015年から毎年、8月31日の「野菜の日」と、農作物の収穫時期を迎える秋に実施している。
今回の野菜の日給食は、8月に続く2回目。JAオホーツク網走が無償提供した玉ネギ138㌔、ジャガイモ114㌔などを使い「秋野菜シチュー」として、各校の献立に組み込まれている。
22日の給食で提供された網走西が丘小では、4時間目の授業を終えた児童が、給食や食器の載ったワゴンを教室まで運んでくると、当番の児童が手際よく配膳。待っている児童もこの日は野菜の日給食と知っており「おいしそう」「早く食べたい」と、みな気もそぞろ。
準備が整い、当番の号令に合わせて「いただきます」とあいさつすると、さっそく「秋野菜シチュー」をぱくり。みな「おいしい」と笑顔で食べていた。
中には、コッペパンを一口大にちぎり、シチューをつけて食べるという「裏メニュー」を披露する子も。ほか児童も「それもおいしそう」と試してみるなど、秋野菜シチューで一段とにぎやかな給食が繰り広げられた。
ふだんから野菜を良く食べるという、4年生の松﨑清純君は「野菜のたくさん入ったシチューがおいしかった」と話す一方、「玉ネギが好きなので、入っていたらもっとよかった」とも。
実は、秋野菜シチューには玉ネギもしっかりと入っているが、炒めてから煮込んでいるため、あまり形が残っていなかったよう。「玉ネギも入ってたよ」と教えられると驚きながらも「でも、おいしかったから」と笑顔で話していた。
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