格安販売の冷凍ホタテ貝柱を買い求める市民

　【網走】市内水産業を支える海産物の１つで、中国の禁輸措置で打撃を受けるホタテの振興を図る「冷凍ホタテ貝柱即売」が網走市役所で行われ、抽選に当たった市民が格安の冷凍ホタテを買い求めた。

　２日間、それぞれ午前９時から午後５時までの販売期間中、駐車場には購入者の車が絶え間なく訪れた。

　市庁舎１階ピロティに設けられた販売カウンターで当選はがきを見せると、市職員が購入分の冷凍ホタテが入った袋を用意。代金を渡して受け取ると、みな冷凍ホタテが入った袋を重そうに下げながら帰っていた。

　市庁舎の南５条側では、宅配業者の保冷車が待機し、用意した冷凍ホタテが減るたびに補充していた。

　今回の即売は、網走産冷凍ホタテ３Ｓサイズ、１㌔パック入りを２千パック用意。購入希望者は事前に申し込みをしたが、１㌔２千円と格安だったことから、定数を大きく上回る９３９２パックの申し込みがあり、抽選の結果、１１３７人が当選。倍率は４・５倍という人気ぶりだった。

　ほとんどの人が上限の２パックを申し込んだほか、中には「少しでも当たるように」と、家族全員で申し込んだという人も。

　２パックを申し込み、当選したという50代の男性は「１パックはこれから食べるが、もう１パックは子どもが帰省したら食べさせてあげるので、正月まで冷凍しておきます」と話していた。