洞爺湖温泉小5、6年生が町の未来を堂々発表 北海道フロンティアキッズ育成事業【洞爺湖】
SDGs視点で
2023年度の「北海道フロンティアキッズ育成事業」の成果発表会が20日、オンラインで行われた。洞爺湖町洞爺湖温泉小学校(柴田暦章校長、35人)5、6年生9人が持続可能な開発目標(SDGs)の視点からの調べ学習の内容を堂々と発表。「地域未来図」を示し「自分たちにできることをしていきたい」と力を込めた。
本年度は全道から7校が参加。胆振からは同小のみ。同小は「観光」と「自然」のグループに分かれ、洞爺湖を舞台に中島に生息するシカの頭数やホテル、花火をテーマに30時間近く学びを進め「地域未来図」をつくり上げた。
発表は参加全校をオンラインでつないで実施。同小の自然グループはシカについて「ピーク時450頭いたが、現在は250頭ほどまで減った」と紹介した。観光グループは、6月に開かれたアニメフェスタに触れ、経済効果やごみ拾いイベントも実施したことで「コスプレイヤーがごみを拾う場面もあった」と説明した。
自分たちが学習した内容がSDGsにどのように関係するかも伝えた。「私たちの行動宣言」と題し、「洞爺湖町の自然を守り、観光業を続けていくためには、普段から自分たちが洞爺湖を守って行くという意識を持つこと」と締めくくった。
6年の小坂龍世君は「(今回の学びで初めて)シカを減らしているということを知りました。SDGsに関われることを少しでもできるようになりたい」と話していた。
フロンティアキッズ事業は、道と道教委の共催。小学生を対象に地域の良さや問題点について調べ、SDGsを活用し環境、経済、社会へのかかわりを学び地域貢献への意識醸成を目的で21年度から実施している。
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