来館者数1万人突破 美術博物館「出光」特別展 苫小牧
苫小牧市美術博物館で開催中の「出光美術館近代美術名品選―四季が彩る美の世界」の来館者が9日、1万人を突破し、節目の来館者に記念品が手渡された。来館者が1万人を超えた展覧会は2017年以来、6年ぶり。
特別展では、出光美術館(東京)の所蔵品の中から、四季を感じさせる日本画や陶芸品など61点をピックアップ。前期と後期に分けて展示している。
この日、藤原誠館長が1万人目となった市内錦町の堤進さん(79)に、同館リニューアル10周年を記念した缶バッジと同展に並ぶ展示作品のポストカードを贈呈。受け取った堤さんは「美人画を楽しみに来た。(1万人目と聞いて)びっくりした。感無量です」と喜んでいた。
来館者1万人超えの展覧会は、17年の特別展「トヨタ自動車北海道創業25周年記念事業 水から未来を紡いで20世紀美術の創造」以来。
同展の来館者数は多い日で1日300人を超え、13年の施設リニューアル以降の展覧会では最多となる見通し。観覧無料としていることに加え、市内で出光美術館の作品を鑑賞できる機会が10年ぶりということもあり、注目を集めている。
担当の立石絵梨子学芸員は「閉幕まで2週間を切った。より多くの人に見てもらえれば」と語る。特別展は19日まで。
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