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苫小牧民報

9月に閉店の食堂「ホーホー」新店舗建設へCF 千歳

支笏湖畔の千歳市モラップ地区で営業していた人気食堂「カフェランチストア Hoo―Hoo!(ホーホー)」は、環境省の再整備事業に伴い9月でいったん閉店し、来春の再オープンを目指している。長年キャンパーらに親しまれた「旧丸美食堂」の建屋は同月末に解体され、地区内に新店舗を建設する計画。費用の一部を工面するためクラウドファンディング(CF)を10日に始める予定でオーナーの池野尋隆さん(58)=苫小牧市在住=は「ピンチをチャンスに変え、支笏湖のファンを増やしていきたい」と意気込む。

新店舗の建設工事現場を背に、あすから始まるCFをPRする池野さん

 池野さんは4年前、丸美食堂のオーナーから築60年以上の旧店舗と経営を引き継ぎ、同湖で取れたヒメマス(チップ)料理や本場仕込みのタイ料理などを提供。SNSも駆使し、新たなファンを獲得してきた。

 しかし、環境省の再整備事業エリア入りし9月末までに土地返還を求められ、同月3日で閉店。大事に守ってきた建屋は解体されたが支笏湖愛は変わらず、常連客らの惜しむ声を励みに移転再開を決意した。

 新店舗は旧店舗から西に100メートルほど離れた林間の一角に建設する。旧食堂の面影を残す木造2階建て、延べ床面積約120平方メートル。10月上旬に着工し、来年4月のオープンを目指す。

 建設費は1900万円前後を見込み、うち200万円をCFで調達したい考え。建設会社を営む友人の協力を得て、自らも作業に汗を流しながら費用を抑える計画だ。

 「『内装のペンキ塗りを手伝う』と言ってくれるお客さんも現れるなど、改めて愛されていた店だったんだと実感している」と池野さん。SNSでCFを告知したところ、支援に前向きな声が続々と寄せられているという。

 CFは、専用サイト「キャンプファイヤー」で来年1月6日まで受け付ける。返礼品は寄付額相当の店内で使えるギフト券などを予定。池野さんは「皆さんと一緒の店づくりで、支笏湖をより身近に感じてもらいたい」と話す。

 問い合わせは同店 携帯電話090(5073)7244。

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