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函館新聞

男子ハンド五輪切符獲得をサポート 函館出身川村さん活躍【函館】

アジア大会での活動を松さんと振り返る川村さん(右)=5日、函館アリーナで

 男子ハンドボールのパリ五輪アジア予選(10月18~28日、カタール)で優勝した日本代表(彗星JAPAN)で、函館出身の川村陸哉さん(26、日本ハンドボール協会・東海大学大学院)がサポートスタッフとして帯同し、チームの五輪切符獲得に貢献した。アナリスト(分析)も務める川村さんは「新しく歴史が変わる場面に立ち会えたことはうれしい」と喜び、自身やチームの次のステップに向かう。

 函館本通中時代にハンドボールを始め、市立函館高で活躍後、2017年に東海大へ進み、田村修治監督や親交の深い函館大監督(当時)の松喜美夫さんの勧めでアナリストの道へ。アナリストは対戦チームの動きを収集・分析し、相手のシュートコースなどの情報を自チームに伝え戦略に生かし、勝利に導く上で欠かせない存在だ。

 18年には男子日本代表合宿に帯同、今年は男子U-19アナリストとして第10回男子ユース世界選手権(8月、クロアチア)でも活躍。9月に入りアジア予選のスタッフ入りが決まった。アナリストだけでなく、あらゆる手配や通訳に加え、大会前にはチームリーダーと共に現地日本大使館へ訪問する大役もこなした。

 「学生が主体のユースと違い、五輪切符を懸けたプロ選手の集団で、外国人コーチもいる。気遣いは格段の差があった」と話す。特に選手の栄養管理は徹底。「パリ五輪に向け食事の管理は7年間、チームが続けていた。会場が中東なので食材など気遣うことが多かった」と振り返る。

 試合は司令塔を務める安平光佑選手(プウォツク=ポーランド)ら同年代の選手が活躍。「パリに向けて若返りを図ったことが結果になった。若手を助けられて良かった」と喜ぶ。「現地だけでなく、日本にも映像をつなげて対応し、アナリスト軍団総力戦の勝利」とし、「国歌が流れたり、帰国で空港に着いた際、チームに祝福の声掛けがあった時、スタッフとしてやりがいを感じた」という。

 大舞台を経験し「視点、視差は広まった。短い時間でさまざまな仕事ができて成長したかな」と笑顔。「パリ五輪には行きたいが、ハンドボールはまだまだ知られていないので、他のスポーツ競技との競争にも勝っていかなければ。そのためにも次世代の選手や自分のような仕事をする仲間が増えてほしい」と願い、「アナリストのみならずコーチングでトップレベルを目指したい」と意欲を見せている。

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