36人がそば打ちに挑戦 浦河 ふれあい会館で「そば打ち教室」【浦河】
浦河町立郷土博物館友の会(荻野節子会長)の「そば打ち教室」が5日、東町かしわ3のふれあい会館で行われた。友の会から会員6人と親子連れ30人がそば打ちに挑戦した。
「手打ち」の年越しそばを作ってもらおうと、30年以上前から続いている友の会の恒例行事。長年、講師を務めていたそば打ち名人の松田芳宏さんが高齢のため引退し、昨年からそば打ち道具一式を松田さんから引き継いだ町企画課の武田颯太郎さんら町職員が指導を務めた。
そばは、子どもたちにも作りやすいようそば粉7割と小麦粉3割の500㌘の分量で作業開始。そばうちは、粉の混ぜ合わせから、水回し、加水をした粉を一かたまりにする“くくり”のあと、一番力が必要な“練”の作業に入る。しばらく練って表面がしっとりしてくると、ひび割れが無いように円錐型にまとめていき、そば玉を作る。その後、打ち粉を振って、手平で押し伸ばす“のし”、めん棒を使って伸ばす“丸出し”、めん棒にそばを巻いて成形する“角だし”“本のし”を終えて、そばを切るための“折りたたみ”を行ったあと、最後の仕上げとなる切る作業を行う。
参加した親子連れは「水回しが難しい」「練るのが大変」と話しながらも、楽しそうにそば作りを体験。完成したそばは、それぞれパックに詰めて持ち帰った。
荻野会長は「コロナ禍以前は、参加したみんなで一緒にできあがったそばを食べて手打ちそばの味わいを楽しんでいたが、コロナやインフルエンザも流行っていることから、お持ち帰りにして各家庭で試食してもらうことにした。長年続けている行事だが、毎回、新しい人が参加してくれている。今年も若いお母さんと子どもたちでにぎやかに開催できた」と話していた。
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