持続可能な観光地づくり考える 箱館会がフォーラム【函館】
道南の観光関連事業者でつくる「箱館会」(中野晋会長)主催の「観光フォーラム2023」が6日、ホテル函館ロイヤルシーサイドで開かれた。函館市の大泉潤市長ら登壇者がパネルディスカッションを通じ、持続可能な観光地づくりをテーマに意見を交わした。
観光業界の関係者など約100人が聴講。神奈川県箱根町の観光地域づくり法人「箱根DMO」(箱根町観光協会)専務理事の佐藤守氏が基調講演し、同法人での持続可能な観光の取り組みを紹介した。
パネルディスカッションでは佐藤氏、大泉市長、道運輸局函館運輸支局の村上浩之局長がパネリスト、中野会長がモデレーターを務めた。大泉市長は設立に向け検討を開始した観光DMOに関し「函館観光の顔になる人材を生み出せる仕組みが必要。(設立への)知見も積み重なっており、関係機関との話し合いを進めていく」と述べた。今後の観光施策に関しては「10~20年後には世の中が変わり、観光の在り方も変わる。観光客はすでに物見遊山ではなく、体験など何らかの目的を持って訪れており、今後はその目的を増やしていくことが重要」とした。
また、観光業界での人材確保に向けて、村上局長は「特効薬はなく、人材は時間をかけて地道に育てていくべき」、佐藤氏は「給料以外の働く理由となるモチベーションリソースが大事になるのではないか」と語った。
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