全国出場複数回誇る

創部４５周年と五十嵐監督就任２０周年を迎えた室蘭祝津少年野球部

　室蘭祝津少年野球部（五十嵐扶光生監督）が、創部４５周年を迎えた。室蘭市内屈指の強豪チームとして全国大会に複数回出場。冬場の基礎トレーニングをベースとして雪解け後に実戦を重ねて、シーズン通して活躍できるチームづくりを目指してきた。今年で就任２０周年となった五十嵐監督（５８）は「子どもたちの練習にＯＢも駆け付けて参加してくれるチーム。たくさんの人に支えられている」と感謝する。

　室蘭少年野球連盟発足から２年後の１９７８年に創部した。これまで多くの選手を輩出しており、私学高校野球部に進学する選手も複数いる。主なＯＢには社会人野球室蘭シャークスの元監督・加藤徹さんや、五十嵐監督の長男で元室蘭シャークス選手の拓也さんなど。

　チーム発足年の開幕戦優勝でスタートを切り、多くの大会で結果を残してきた。五十嵐監督が２００４年に就任して以降では、０６年高円宮賜杯全日本学童、１３年龍馬旗争奪西日本大会、１７年高野山旗大会の全国大会出場を果たしてきた。

　チームづくりのコンセプトは基礎の徹底。納会大会を終えたオフシーズンは、体幹トレーニングを取り入れた体づくりから始まる。冬場に下半身を強化することで、シーズンインからの躍動につながるという。

　春先からは週末に練習試合を組み込んで実戦感覚を養う。同時に選手個人の課題を明確にして、一つずつクリアしていくことでレベルアップを図っていく。五十嵐監督は「せっかく練習するんだから、頑張った分だけ成果として表れるようにサポートしている。最後に笑顔で楽しく終えることができるよう心がけている」と狙いを明かす。

　チームは１～６年生の１９人が所属している。１０月いっぱいで屋外での練習を終えて、みなと小学校アリーナや武揚体育館を拠点に活動している。ＯＢが子どもたちと一緒に練習することもあり「上の世代の選手のプレーを見ることも向上につながる。たくさんの人に支えられてチームがつくられている」と五十嵐監督は目を細める。

　創部４５周年と監督就任２０周年の記念祝賀会を１２月１６日、室蘭プリンスホテル（中央町）で開く。現在１５０人ほどが出席予定という。問い合わせは母集団の横山絵実さん、携帯電話０９０・５０７２・９６７５へ。