高校野球大応援旗 45年ぶり見つかる 旧釧路第一高校、同窓会でお披露目【釧路市】
1969(昭和44)年の春のセンバツ高校野球に出場し、阪神・甲子園球場に大きくたなびいた旧釧路第一高校(78年閉校)の大応援旗が45年ぶりに発見された。21日午後6時から、釧路プリンスホテルで5年ぶりに開催される同窓会で、スクールカラーのグリーンの色鮮やかな応援旗がお披露目される予定。岩渕鉄男同窓会長(8期)は「今年の同窓会は大いに盛り上がりそうだ」と仲間たちとの再会に胸を躍らせている。
一高の大応援旗は縦3・5㍍、横5㍍。67年当時、道内で最大だった北海高の応援旗を上回る大きさの旗をと、4期で応援団長だった中村章二さん(白糠町在住)が寄贈した。その熱意が実を結び2年後、69年の春の甲子園に一高野球部が北海道代表として出場。1回戦で愛媛県代表の帝京五高を下し、地元釧路の名を全国に広めた。
岩渕会長は「当時はアイスホッケー部も日本一だった。この応援旗が選手たちを鼓舞する象徴だった」と懐かしむ。
応援旗は一高の歴史に終止符が打たれた以降、行方不明となっていたが、実は贈り主の中村さんに戻され、長く自宅の倉庫に保管されていた。そのことが記録にも記憶にも残ることなく、45年の歳月が流れたが、中村さん宅の倉庫を親戚の人が整理していた際、緑色の大きな旗が見つかったという。
同窓会の1週間前となる14日に応援旗が自宅に届けられたという岩渕会長は「大きすぎて同窓会の会場の壁に張ることもできないだろうが、これからホテル側と相談して、みんなに見てもらうようにしたい」と言葉も弾む。
さらに、一高が1勝した甲子園の試合を伝えるテレビ放送を録画したビデオテープも別の関係者宅で見つかり、岩渕会長がデジタル化してユーチューブに流したところ「たった3週間なのに多くの方に見ていただいている。卒業生がそんなに多いわけがないのだが、驚きの連続だ」と笑顔を見せる。
岩渕会長は「あの頃はスポーツが強かった。同窓会では当時を懐かしむ仲間たちが集まり、盛り上がるだろう。現在100人の参加が見込まれているが、もっと増えるかも」と話している。岩渕会長の連絡先は090(8900)9597へ。
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