農業への関心を高める チーズ工房1103 静内農高生が現地見学【日高】
【日高】農業教育高度化事業の一環として、静内農業高校の2年生(食品科学科21人・生産科学科園芸コース7人の計28人)が3日、富川東6の「チーズ工房1103」で現地見学を行った。
日高振興局主催。農業と地域の特徴的な取り組みを学び、農業者らとのふれあいの中から農業高校生の農業への関心と就業意識を高めることにより、将来の就職先の選択肢としてもらう目的。
チーズ工房1103は、町内広富の乳牛牧場「広富農事組合法人・倶里夢(くりーむ)牧場」の伊藤拓弥組合長(42)と妻の彩さん(36)が2021年7月に開業。チーズは同牧場で生産された生乳を使用。伊藤さん自身は牧場経営の仕事があるため、製造は主に彩さんが担っている。
この日は3班に分かれ製造施設を見学。ガス器具と100㍑の寸胴鍋をそれぞれ2つずつを使っていることや、その日の温度や湿度に応じて微妙な調整をしながら作業にあたっていることなど説明があった。
伊藤彩さんは、「プレハブ3つを使って工房を作っているので、チーズづくりは熱湯で練り上げる作業があり、室温が45度にもなる。夏は暑くて冬は寒い」など苦労話を話すとともに、「日高の牛乳の美味しさをもっと知ってもらい、日高ならではの味にこだわって作っていきたい」と強調した。
静内農高の石岡悠那さんは「チーズを作る愛情が伝わってきた。新しい商品にも挑戦するところや、前向きに活動する姿は素晴らしく、見習いたい」と話した。
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