ホタテをもっと食べて 網走漁協が学校に無償提供 給食、学食メニューに
【網走】中国が日本産の水産物輸入を停止したことで、網走の主要水産物のひとつ、ホタテの流通に大きく影響することが懸念されることから、網走漁協(新谷哲也代表理事組合長)が市内での消費拡大を目指し、学校にホタテを無償提供。来年2月まで毎月1回、市内各学校の給食や学食で、ホタテを使ったメニューが出されている。
同漁協が提供したのは、小中学校向け約520㌔、日体大付属高等支援学校向け50㌔、東農大の学食向け約50㌔の計約620㌔。
このうち、一部の小中学校は10月中に1回、すべての小中学校で11月から来年2月まで月1回、給食の献立にホタテが取り入れられる。
網走潮見小では、10月のホタテメニューとして「ホアテ味噌シチュー」が提供された。 6年生の教室には、新谷組合長ら同漁協の人たちが訪れ、ホタテをPRした。
職員が掲げるホタテをPRするのぼりを前に、新谷組合長は「ホタテはタンパク質が豊富で、タウリンやグリシンなど体に良いものも多く含まれた健康食品。給食を楽しんで、ホタテをいっぱい食べてください」と児童に呼びかけた。
給食の時間になると、配膳を終えた児童が「いただきます」の号令とともにホタテ味噌シチューをぱくり。みな「おいしい」と舌鼓を打っていた。
父が漁師で、ホタテも取っているという玉手翔くん(6年)は「シチューのホタテは、味がしみてておいしかった。ホタテは炭で焼いて食べるのが好き。これからも給食に出るので、楽しみ」と話していた。
新谷組合長は「小中学校だけでなく、日体大や農大でも食べてもらい、少しでも消費を拡大したい。子どもたちは、ホタテの良さを家庭で話してもらい、ホタテを購入するきっかけになれば」と、ホタテ提供の効果を期待していた。
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