空閑学長（右）から修了証を受け取る学生

　室蘭工業大学（空閑良壽学長）の２０２３年度学位記授与式が２５日、室蘭市水元町の同大で行われた。対象は学部生７人、博士前・後期課程の大学院生２０人。うち１９人が出席し、空閑学長から学位記を受け取り、次のステップへ歩みだした。

　空閑学長はあいさつで、気候変動やロシアによるウクライナ侵攻など、さまざまな世界的危機に直面していることに触れ「理工学はじめ基礎や応用など、大学で身に付けた専門知識で課題に取り組み、社会に新たな活力を取り入れてほしい」とエールを送った。

　建設コンサルタントの川崎地質（本社・東京都）に勤務しながら大学院に通い、博士後期課程・工学専攻を修了した佐々木朋子さん（４５）は地盤工学について研究。佐々木さんは「基礎研究に対する問題意識を先生と打ち合わせする中で、取り組む姿勢やテーマが大事だと感じることができた。社会にフィードバックしていきたい」と話した。