国有林の整備に励む 百人浜 えりも高1年生が枝落とし作業【えりも】
【えりも】えりも高校(木村嘉延校長)の1年生30人が13日、百人浜のえりも国有林内で、緑化事業で植樹したクロマツ密集林内で枝落とし作業に励んだ。
えりも中との「中高一貫教育」の環境教育実習で、2002年(平成14年)から取り組んでいる。 この日は、同校体育館で林野庁日高南部森林管理署(森谷幸隆署長)が提供した「森林の重要性」と「日高の森林について」のDVD映像を観賞し、スクールバスで百人浜の現地へ。途中、3年前に紙製の鉢・カミネッコンに落葉樹の苗木を名札を付けて植樹した林内に立ち寄って幼木の生存を確認した。
道道百人浜駐車場向かい海岸側の作業現場では、森林管理署職員、日高南部森林組合員、町産業振興課職員など14人が支援。えりも治山事業所の宮崎亙治山技術官から作業の安全など注意事項を聞き、生徒を代表して伊吹玲愛さんが、関係者への指導を依頼した。
この後、6班に分かれて林内へ。枝落とし作業面積は約0・11㌶で、強風の影響で曲がりくねりながら成長した樹高約11㍍のクロマツの枝を、頭の高さまで30分掛けて切り落とすと、林内には柔らかな陽射しが差し込み、生徒たちは作業の効果を実感した。
作業終了後は作業道沿いに記念標柱を立てて記念撮影。閉講式で森谷署長は「最近の森林作業には機械が導入されているが、林内作業ではまだ人手を必要としている。先人の試行錯誤の苦難を乗り越えて立派な森が実現した。失敗しながらも挑戦することがこれからの長い人生で大切」と説いて、間伐材で作成したコースターを生徒たちにプレゼントした。
生徒を代表して杉本晴琉さんが「森を育てたことでえりもの海が豊かになったことを学べた。貴重な体験に参加させてもらってありがとうございます」と礼を述べた。
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