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函館新聞

全量一等認定 七飯で23年産米の初検査【七飯】

新米の品質を調べる検査員。奥は見守る工藤さん

 【七飯】JA新はこだて七飯営農センター農産物検査場で8日、JA管内のトップを切って2023年産新米の初検査があった。出荷したのは、町鶴野の工藤誠一さん(54)で「ゆめぴりか」5・1トンが全量一等判定を受けた。

 道農産協会の農産物検査員が、米袋から専用の器具でコメのサンプルを取り出し、整粒歩合や形質、水分含有量などを調べた。一等認定を受け、JAの加藤寛喜専務が工藤さんに記念品を手渡した。

 約12ヘクタールで水稲を作る工藤さんは8月26日、今年の稲刈りをスタート。暑さが続いて生育が早まり、例年より1週間~10日早く過去最も早い水準という。工藤さんは「一等米になり、ひと安心。役目を果たせた」とした上で「高温障害はなかった。北電七飯発電所の用水停止は応急措置のおかげで、田んぼのひび割れなどは回避できた」と話した。

 JA米穀畑作課によると、今年産米の出荷契約戸数は822戸、面積は4050ヘクタール。道南ブランド米「ふっくりんこ」が5割を占める。集荷目標は1万8000トンで、収量は平年並みを見込む。コメを出荷した農家にJAが仮払いする概算金は、需給環境の改善や生産資材の高騰に配慮し「ふっくりんこ」「ななつぼし」などで2年連続アップする見込み。

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