新造船完成を祝う 富永水産が三石漁港で進水式【新ひだか】
【新ひだか】町内三石本町の富永水産(富永信社長)は7日、三石漁港でサケ定置網漁の新造船をお披露目した。神事で完成と豊漁、無事故を祈願し、祝いのもちまきには大勢の住民が集まり、港は活気づいた。
新造船はサケ定置網漁を営む町内三石本町の富永水産の「第28北海丸」(19㌧)。同船は厚岸町の運上船舶工業が建造したオールアルミ船。
これまでのサケ定置船は2007年(平成19年)10月から操業しており、作業効率を良くするために更新を決めたという。全長24・18㍍、幅4・98㍍と、現在の「第18北海丸」(18㌧)よりも広く、水槽の容量も増加、クレーン2台を取り付け、多魚種の漁獲や荷下ろしなどの作業効率を良くした。令和3年度(補正)水産業競争力強化漁船導入緊急支援リース事業の国の助成を活用。
大漁旗を掲げた新漁船のお披露目に大勢の関係者や住民が駆けつけ、関係者が船上での神事による安全操業と豊漁祈願を行ったあと、住民向けのもちまきで、新漁船の完成を祝った。
今年の日高沿岸の秋サケ来遊予想は前年より多い見込みで、船主の富永社長(83)は「船も新しくなり、今後の豊漁に期待したい」と話していた。
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