洞爺湖有珠山、世界ジオパーク再認定 アポイ岳、高知・室戸も【胆振西部】
国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、貴重な地形や自然を持つ「世界ジオパーク」として「洞爺湖有珠山」(伊達市、洞爺湖、壮瞥、豊浦3町)を再認定した。NPO法人日本ジオパークネットワークが7日発表した。洞爺湖有珠山の認定は5回目となる。モロッコで開催されている第10回ユネスコ世界ジオパーク国際会議で決定した。
洞爺湖有珠山の再認定審査は、今年7月8~12日に実施。ユネスコから派遣された審査員2人が昭和新山や噴火遺構などのジオサイトを視察。洞爺湖有珠火山マイスターらが案内し、地域の関係者からのプレゼンテーションもあった。
当時、取材に応じた審査員からは「減災文化に大変感銘した。この文化を世界中の多くの人々と共有してほしい」などの感想や期待が述べられていた。
洞爺湖町など胆振西部1市3町でつくる洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会の下道英明会長は「引き続き各まちの個性と魅力を生かした地域振興、教育活動に取り組んでまいります」とコメントした。
同ジオパークは2009年に国内で初めて世界ジオパークネットワークに加盟認定された。再認定は4年に1度。今回、同所のほか、アポイ岳(様似町)、室戸(高知県)が定期審査をクリアし、27年の次回審査まで認定が継続する。
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