「はこだて割」22年度は17万人宿泊利用【函館】
函館市は2022年に新型コロナウイルス禍で落ち込んだ観光振興を図る事業として実施した旅行需要喚起策「はこだて割」の実績をまとめ、計8カ月に約17万3400人・泊分の利用があった。市観光部は「大きな誘客効果が得られた。飲食業や小売業にも経済効果が及んだ」としている。
市議会第3回定例会の予算決算特別委員会経済建設分科会(山口勝彦委員長)で、芝井穣氏(新市政クラブ)、板倉一幸氏(民主・市民ネット)の質問に答えた。
決算額は観光誘客促進事業費として21年度からの繰越明許費を含めて11億1142万円。1人1泊3000円以上の宿泊旅行商品では最大1万円、3連泊を上限、交通費付きのパッケージ商品では5000円を助成した。22年は1~5月と11月~23年1月に実施。前半実施分は8万5200人・泊で市外客が74・7%。後半は8万8200人・泊で、同78・2%だった。市民も地元宿泊を楽しんだことがうかがえる。
特に後半は国や道による旅行支援策との併用ができた時期があり、観光客の入り込み回復や経済効果が関連産業に広がり、同部は「需要喚起策として好評だった」とする一方、「ワクチン・検査パッケージ制度への対応など、事務作業が宿泊事業者の負担となった」とした。
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