ふるさと納税PRを 返礼品使い考案のレシピ試食【釧路市】
釧路市は7日、市交流プラザさいわいで、東京の人気日本料理店「賛否両論」の店主、笠原将弘さんを招いた「ふるさと納税返礼品を用いたレシピ考案会」を開き、関係者が地場産食材の魅力を再確認しつつ、寄付先として選ばれる返礼品づくりに向けて意見を交わした。
市のふるさと納税返礼品を全国に広くPRするとともに、考案したレシピを申し込みサイトなどに掲載することで、釧路市を納税先として選びやすくすることなどを目的に実施。市の政策アドバイザーを務める石井至さん(石井兄弟社社長)や、ふるさと納税の業務委託を担う日本旅行の協力を得て実現した。
考案会には、イクラやホタテ、ベニザケをはじめとする人気の高い海産物に加え、タラコや糠サンマなどの加工品、阿寒ポーク、阿寒モルト牛などの返礼品15品を試食品として用意。市職員が準備してテーブルに並べたほか、モルト牛ステーキの調理では笠原さん自ら腕を振るった。
試食会では、「ホッケの色合いがきれいで身も締まっている」「シシャモは雌よりも断然雄の方がおいしい」「ステーキは赤身肉として非常に素晴らしい」などと好感触。参加者からは「返礼品を扱ったレストランなどができると面白い」「食べやすいように身をほぐすなど工夫してはどうか」「トロロコンブと肉のセットなど、単品よりも意外性のあるセットをつくってみては」などの声が上がっていた。
今回の考案会について笠原さんは「一つ一つの返礼品にポテンシャルが感じられ、いくらでもレシピが浮かんでくる。釧路の食材の素晴らしさを伝えられるレシピを考えたい」。石井さんは「釧路出身の自分が食べても非常においしい。シェフのレシピで寄付の増加につながれば」と話した。
市都市経営課の松澤めぐみ主査は「味についてプロからお墨付きをいただけた。寄付の増加につながるさまざまな意見があったので、寄付者のニーズをつかんでいきたい」と語った。レシピは年内にも公開を予定している。
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