西胆振の写真愛好家らによる趣向を凝らした作品が並ぶ全室蘭写真展

　北海道写真協会室蘭支部（中西勉支部長）の公募展「第４８回全室蘭写真展」が、室蘭市中島町の市民活動センターで開かれている。西胆振在住の写真愛好家らによる趣向を凝らした作品が来場者の目を楽しませている。９月２日まで。

　自由テーマの第１部、室蘭の観光・西胆振の産業をテーマにした第２部に、会員や一般市民の２６人から計２３０点が寄せられた。会場にはこのうち入賞入選作品２８点を展示している。

　最高賞の室蘭市長賞に輝いた鈴木守さん＝伊達市山下町＝の「幸福の鐘」は、地球岬展望台にある幸福の鐘を題材にした。紺碧（こんぺき）の空を背景に月の明かりと重ねて撮影した鐘が浮かび上がっている。

　このほか、会員が「ひかり」をテーマにシャッターを切った１１点も展示。陽光や木漏れ日、夜景、プリズムの輝きなど、さまざまな視点から捉えている。

　鳥海政史事務局長は「コロナ禍が明けて、日常を取り戻しつつある喜びを感じられる作品が増えた。ぜひご覧ください」と呼びかけている。入場は無料。時間は午前９時～午後９時（土曜日は同５時、最終日は同３時）。日曜・祝日は休館。