輪西公園に建立された「室蘭平和都市宣言の碑」の除幕式

　室蘭憲法九条の碑をつくる会（富盛保枝、大谷ゆかり共同代表）は７８回目の「終戦の日」の１５日、室蘭市輪西町の輪西公園に建立した「室蘭平和都市宣言の碑」の除幕式を行った。永遠の平和を願い室蘭市に寄贈した。

　大谷共同代表はあいさつで「戦争は最大の環境破壊。未来の子どもたちが安全で幸せな社会、安全に成長できる社会であってほしいと願いを込めた」と建立の経緯を説明した。

　碑の名称は「いのりのかたち」。台座には「室蘭市平和都市宣言」の全文と、未来の主役である子どもたちの手形を入れたレリーフを取り付けた。上部には、世界中が平和であることを願い、鉄材で造ったモニュメントを設置した。

　除幕は室蘭栄高校１年の長井悠さんと東明中学３年の片岡蒼佑さんが担当。綱を引き碑がお披露目されると、駆け付けた関係者や平和を願う市民ら約７０人から拍手が送られた。

　大谷共同代表が、目録を青山剛室蘭市長に手渡した。青山市長は「戦争の記憶を決して風化させてはならない。恒久平和が市民に広がることを願う」と話した。

　同会は同碑と１１月３日に海岸町に設置予定の「九条の碑」を「憲法九条ツインズ」としており、建立のため市民からの善意を募っている。

　賛同金は一口５００円から、郵便振替かゆうちょ銀行への振り込みを受け付けている。問い合わせは同会、携帯電話０８０・４３２０・３５２１へ。