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室蘭民報

スズメバチ駆除、依頼急増 室蘭市内で先月中旬以降、100件超す【室蘭】

大沢町の雑木林で見つかったスズメバチの巣

市「攻撃性高く危険」

 各地で猛暑が続く中、スズメバチの活動が活発化する時季を迎えている。室蘭市内では巣の駆除を行う業者や市への相談が相次いでおり、市などは「今時季は攻撃性が高く危険。むやみに近づかないで」と呼びかけている。

 市の委託業者である協業組合室蘭清掃管理センターには、先月中旬から巣の駆除依頼が殺到。1日10件近く駆除作業に追われ、10日までの累計が100件を超えた。

 同センターの外崎和則課長によると「1日当たりの件数でいくと昨年の倍、連日フル稼働」と急増中だ。市への相談件数も8月に入り増加傾向で、担当者によると昨年同月に比べて微増だが、1日5、6件の電話があるという。

 今月10日、港北町の80代男性は自宅の出入り業者から「床下換気口をハチが行き来している」と指摘され、同センターに駆除を依頼。駆け付けた白い防護服姿の作業員らが巣を確認し、殺虫剤を注入、小さな空気穴が空いた木板で侵入口を塞いだ。作業は10分ほどで終了し、男性は安どしつつも「昨年は軒裏で、毎年どこかに作られている」と不安げな表情を見せた。

 この日は、大沢町の雑木林でも投棄されたタイヤの中に直径約20センチの巣が見つかり撤去した。付近では7月に野球ボールサイズの巣が見つかっており、外崎課長は「働きバチが生まれると巣は一気に大きくなる。見つけた場合は早めの駆除が重要」と話す。

 これから秋にかけ、営巣のため活動がさらに活発になるスズメバチ。巣が個人の建物や土地で発見された場合、所有者や管理者が駆除を行う必要があり、市はホームページなどで対処法や被害の予防方法などを掲載して注意を呼びかけている。問い合わせは市地域生活課、電話0143・25局2381番へ。

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