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十勝毎日新聞

事業承継 町が縁結び サイト開設【芽室】

 後継者を探す芽室町内の事業者と継業希望者をつなぐ、事業承継マッチングのプラットフォーム「relay the local(リレイ・ザ・ローカル)芽室町」がオープンした。事業者の「望まない廃業」を生まない町を目指し、中小事業者の存続を支援していく。

3日に開設された芽室町の事業承継マッチングプラットフォーム「relay tha local芽室町」をPRする町職員

 町商工労政課では町内商店会などと「アフターコロナ」を見据えた意見交換会を定期的に実施してきた。その中で「経営者が高齢化し、10年後には今の事業者が半分になるのでは」という不安の声が上がっていた。

 これを受け、同課は道事業承継・引継ぎ支援センターに相談。そこで、事業承継サイト「relay」を運営する「ライトライト」(宮崎県、齋藤隆太代表)の紹介を受けた。町は4月に道内市町村で初めてとなる「事業承継推進に関する連携協定」を締結した。

 町がライトライトに委託して完成したサイトは3日にオープン。事業承継サイトでは珍しい「オープンネーム」(事業者名を公開して後継候補者を募集)を採用し、企業情報や経営者の事業への思いも紹介している。町の特徴や町が取り組む「まちなか再生事業」についても記載、芽室に特化したサイトとなっている。

 サイト掲載の第1号は30年以上続く町内の老舗スナック「グリーンハウス」(東1ノ2)。同スナックのページにはJR芽室駅から徒歩2分という立地の良さや最大80人入る広い店舗を写真付きで紹介している。経営者の高山初枝さんがスナックと共に歩んだ歴史や後継者への思いがつづられている。

 町商工労政課によると、町内の商工業者は約700社。全国でも中小・小規模事業者が経営者不足で廃業するケースが深刻化する中、町でも同様の傾向が懸念される。同課が今年6月に商工業者を対象にしたアンケートでも、4件ほどの後継者不在に関する相談があった。

 同課は「このサイトを利用して少しでも事業を引き継いでもらい、町の事業者や地域経済を守っていきたい」としている。サイトへの掲載希望などの問い合わせは同課(0155・66・5964)へ。

<中小企業の事業承継問題>
 2025年には「団塊の世代」といわれる人全員が75歳以上となり、超高齢社会に突入する。中小企業庁の調査によると、全国の中小企業・小規模事業者の経営者のうち、約245万人が25年までに70代となることが予想され、さらにこの約半数に当たる127万社が後継者未定となっており、廃業が懸念される。現状のままで中小企業・小規模事業者の廃業が急増すれば、約650万人の雇用、約22兆円の国内総生産(GDP)が失われる可能性が指摘されている。

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