函館に初の道内拠点開設 ソフトウェア検証のベリサーブ【函館】
ソフトウェア検証事業のベリサーブ(東京、新堀義之社長)は7日、同社初の道内地方拠点「ベリサーブ函館」を函館市梁川町のオフィスビル・プライム函館WEST内に開所した。同日あった開所式で新堀社長は「IT人材の雇用創出につなげ、経済、地域の振興に貢献していきたい」と決意を述べた。
ベリサーブは2001年設立。ソフトウェアが適切な開発プロセスで作られているか、安心・安全に利用できるかなどを、開発過程で第三者の立場から検証する事業を展開。全国的なIT人材不足が叫ばれる中、同社では地方のエンジニアの積極採用を推進し、16年には「沖縄テストセンター」(沖縄県うるま市)を開設。ベリサーブ函館も地方拠点の一つとして検証の実務を担う。
第2の地方拠点開設は昨年から模索し、昨年12月には函館市のサポートで、市内の高等教育機関や地元企業などを視察。市内には公立はこだて未来大、函館高専などIT人材輩出の土壌があるほか、市街地から空港へのアクセスが良く、観光地としての魅力もあることなどから進出を決定。4月に子会社「ベリサーブ函館」を設立し、市との連携協定も締結した。
式では新堀社長、函館市の大泉潤市長らがテープカットし、開設を祝った。大泉市長は「函館を選んでいただき、本当にありがたい。事業拡大が若者の雇用促進につながることを期待している。市としても教育機関の連携や支援に力を入れていく」と謝辞。
開設にあたり、現時点で19人を採用。IT経験者のほか、業界へのチャレンジ意欲がある未経験者を積極的に採用し、2026年末までに200人体制の拠点を目指す。新堀社長は「札幌、東京からのUターン就職など人材を生かす受け皿となりたい。まずはスタートラインに立ったところなので、今後さらに会社を盛り上げていきたい」と語った。
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