サンマ昨年並み低水準 漁業情報サービスセンター研究者ら説明【根室】
【根室】農林水産大臣許可のサンマ棒受け網漁の解禁を前に7日、漁業情報サービスセンターは道立北方四島交流センター「ニ・ホ・ロ」で水産業講演会が開き、漁業者や水産加工業者、漁協職員らが出席。来遊量は低水準(昨年と同水準)と予測したサンマ長期漁海況予報などについての説明が行われた。
水産研究・教育機構水産資源研究所の宮本洋臣氏が「2023年度サンマ長期漁海況予報」、同センターの渡邉一功氏が「本年の海況の特徴と今後のサンマとマイワシの漁況見通し」をテーマに講演。このほか3人が、近年の日本周辺太平洋の海洋環境や釧路水産試験場で実施している浮魚調査、マイワシ、マサバの資源動向について講演した。
このうち、宮本氏は今年6~7月に行った表層トロールによるサンマ資源量調査の結果を示し、分布量は東経165度より西側の海域の1区では6・8万㌧、同165~180度の2区では87万㌧と推計し、昨年に比べ「1区の採取個体数は少ないが、薄く広く分布している」と説明した。
また、サンマの体長組成は27㌢以上の1歳魚の割合が30・5%と昨年を上回り、漁獲されるサンマの1歳魚の割合も昨年を上回ると判断。体重は90~100㌘が多く、1歳魚の平均体重は昨年を上回り、漁場で獲れるものは110~120㌘が中心になると考えられるとした。
このほか、漁場は漁期を通じて公海が中心となる見込みで、マイワシ、サバ類も依然として多く、サンマが日本沿岸に近づきにくくなっている状況とし、来遊量は1区、2区の分布量が昨年を下回ったが、「主な漁獲対象となる1歳魚の割合が昨年より高いため、昨年並みの低水準と予想した」と概要を報告した。
関連記事
12月1日から「ひろはこ冬の観光キャンペーン」【函館】
函館市と青森県弘前市による、ひろはこ連携推進実行委は12月1日から、両市の相互誘客や周遊観光の促進を図る「ひろはこ冬の観光キャンペーン」を展開する。3年目となる今年度も「雪ミク」がメインキャラ...
道民意識調査 ヒグマあつれき増加受け積極的捕獲支持増える【函館】
道は、9~10月に道内の18歳以上を対象に実施した、今年度の道民意識調査の結果をまとめた。ヒグマに対してこの10年で「大きく不安が増えた」「不安が増えた」と答えた人は合計で72・6%に上り、前...
親子で環境を考える 新ひだか LEDランタン工作教室【新ひだか】
【新ひだか】町保健福祉部生活環境課は16日、町公民館集会室で「親子で作ろう!LEDランタン工作教室」を開き、親子24人が参加して、省エネや太陽光発電のしくみなどを学び、脱炭素への意識を高めた。 ...
森林の機能や仕事学ぶ 新ひだか町緑化推進委と林業林産業担い手対策協共催 ..
【新ひだか】高静小(佐藤裕哉校長、児童495人)で19日、6年生3クラス93人を対象に「林業教室」が開かれ、児童たちは森林の機能や林業の仕事について理解を深めた。 総合的な学習の授業として、こ...
来年の主役は「ココア」動物園カレンダー完成【釧路市】
釧路市動物園(鈴木貴博園長)の2025年版カレンダーが完成し、23日から販売を開始する。来年は開園50周年を迎える節目とあって、写真は同園1番人気のアムールトラ「ココア」(雌、16歳)が採用され...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
道東道阿寒─釧路西 12月22日開通 札幌─釧路市街地直結【釧路市】
2函館市動物愛護管理センター開所 25日から運用 殺処分減へ【函館】
3帯広畜大「ゼニ研」に前田一歩園賞 ゼニガタアザラシの個体数調査継続【札幌】
4昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
5トラウトサーモン安定的生産に期待込め 浦河港内で養殖試験 浦河町栽培漁業研究会 事業化に向け可能性探る【浦河】
-
1
高校で卒業式、1623人が門出の日【釧路管内】
2タイ国鉄車両工場長 シンハカーンさん キハ183系を見学 安平
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4釧路市動物園、ライオンのユウキ死ぬ【釧路】
5旧狩勝牧場再生へCF 返礼はソフト食べ放題やツアー 北広牧場【新得】