東大阪市立花園図書館との交換展示コーナーで、司馬さんの作品を紹介する落合館長（右から２人目）ら

　函館市中央図書館（落合仁子館長）は、司馬遼太郎生誕１００年を記念し、東大阪市立花園図書館との交換展示をしている。花園図書館から借りた「燃えよ剣」の初版本など貴重な６冊を並べ、司馬さんの作品世界を紹介している。２４日まで。

　花園図書館がある東大阪市には司馬さんの自宅や記念館があり、晩年には同図書館にも通ったという。

　中央図書館で展示しているのは「燃えよ剣」（文藝春秋）や「新選組血風録」（中央公論社）の初版本など。落合館長は「土方歳三は函館にゆかりのある人物。作品を手に取る機会になれば」と話す。

　中央図書館からは土方歳三の写真のレプリカや箱館戦争の資料「麦叢録」、司馬さんの作品が掲載された「中央公論」など１０点を貸し出した。

　また、互いの都市のＰＲも兼ねて観光パンフレットも設置している。中央図書館では司馬さんの作品を集めた「司馬遼太郎の世界」と題したコーナーも設け、代表作などを貸し出している。

　司馬さんの誕生日の７日には展示コーナーに花を飾り、業績をしのぶという。