網走セントラルホテルを訪れ、ウエルカムボードの設置を依頼する籔中部長（左から２人目）と佐藤副部長（左）

　【網走】全国高校総合体育大会（インターハイ）ボート競技が、28日から31日まで網走湖ボート競技場で開かれるのを受け、桂陽高ボランティア部が、市内ホテルに手作りのウエルカムボードを配布した。

　このボードは、同大会で網走を訪れる選手や関係者を歓迎しようと、同部員30人が製作したもの。「ホテルに置けるもの」「ボートに乗ったニポネを使おう」「北海道の方言を入れたい」など、部員がそれぞれアイデアを出し合った。

　製作は６月中、約２週間かけたという。学校祭などと重なったため大変だったが、部員が手分けして作り上げた。

　出来上がったボードは、競技会場となる網走湖の写真をバックに「ようこそ網走へ」の文字、さらに全国から選手が集まるのを踏まえ「なまらめんこいニポネだべさ！」と、北海道の方言を使った言葉も添えている。

　フレームには、ボートを漕ぐニポネのイラストが張られているほか、ボート関係以外の宿泊客にも大会の開催が伝わるよう、競技日程などを示すカードも付けている。20枚製作したが、それぞれ文字の色を変えるなどの工夫も凝らしている。

　同部の籔中静果部長（３年）と佐藤安里紗副部長（同）の２人が、選手の宿泊する市内のホテル８カ所を回り、フロントのカウンターなどに置いてもらった。

　籔中部長は「桂陽からも出場するので、全力で頑張ってほしいし、網走に来てくれた選手にも、頑張ってほしい」と、ウエルカムボードが励みになるよう期待する言葉。佐藤副部長も「大会出場で来た人たちに、網走の魅力を知って欲しい」と話していた。

　市教委によると、同大会の出場選手らは北見や大空、清里にも宿泊することから、これらの宿泊先には市教委で回り、同部の作ったウエルカムボードを配ることにしている。

　同大会は、７月28日から31日まで網走湖ボート競技場で開かれる。網走で同大会が開かれるのは、１９８７年以来、36年ぶり。

　同部は、大会の開会式が行われる27日、会場のエコーセンターに歓迎の飾り付けをするほか、大会運営にもボランティアで参加する。