さまざまな「繰り返し」テーマに110点 美術館で特別展始まる【函館】
道立函館美術館(辻俊行館長)の特別展「ことばと絵 くりかえしのアート」(同館主催)が15日に開幕した。同じ言葉を繰り返して書いたり、気に入ったモチーフや風景を繰り返して描いた絵画などさまざまな作品110点を展示し、美術鑑賞の楽しさを味わうことができる。9月24日まで。
第1章「イメージのくりかえし」の中では、障害の有無に関わらず書を楽しむ青森県八戸市のボランティア書道教室「俊文書道会」の生徒が書いた「凸凹」が並び、うれしそうに筆を運ぶ様子を感じさせている。第2章「好きな気持ちのくりかえし」では、函館で活躍し、車のミニチュアが好きという佐久間智之さんが「2023ポコラート全国公募」でオーディエンス賞を受賞した「25台の車シリーズ(赤・青・黄・緑)」を出展している。
第3章「学びのくりかえし」は、現代書道の父と呼ばれる比田井天来の臨書など。第4章「技法のくりかえし」は、版画など効果的表現が生まれるまで繰り返す技法の奥深さが伝わる。
第5章「時間のくりかえし」は、独立展会員の輪島進一さん(函館在住)の大作。鉛筆などのスクリブル(なぐり書き、はしり書き)で描く「水景のリズム」は白と黒の階調の美しさを堪能できる。期間中は随時、輪島さんが壁面にスクリブルで線を描く予定。
休館日は月曜(17日、9月18日は除く)、18日、9月19日。開館は午前9時半~午後5時(最終入場午後4時半)。当日券は一般920円など。問い合わせは0138・56・6311(同館)へ。
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