トークを交えながら歌とギターを奏でる阿部さん

【えりも】児童たちに芸術鑑賞の機会を提供しようと13日、町立庶野小（杉山一彦校長、児童30人）体育館で「芸術観賞会」が開かれ、新ひだか町在住のシンガーソングライター阿部卓馬さん（45）が全校児童にギターを奏でながら歌やトークを披露し、音楽への理解と関心を深めた。

　町内庶野で漁業経営のかたわら、趣味の音楽を通して阿部さんと交流がある東敏克さん（62）が音楽事務所から紹介されて実現した音楽会。

　全校児童の拍手に迎えられ、ギターを抱えて入場した阿部さんは冒頭、シンガーソングライターとは「自分で作詞･作曲して、自分で歌う歌手」と解説し「日高の道」のテーマ曲でスタート。児童たちは、軽快なギターのリズムに合わせて手拍子と足拍子で応えた。

　阿部さんは自分と音楽との係わりでは、５、６歳の頃に叙情歌に魅了され、高校１年のときは長渕剛に憧れて、同じ道を選択したことなどを語りながら、即興で「庶野小の歌」、自作の「新ひだか町の歌」、緑化事業が成功した「えりもをテーマにした歌」などを歌った。

　フィナーレは「ステップ･バイ・ステップ」、アンコールでは、新ひだか町のキャラクター「コンブまん」で応じた。

　工藤聖大児童会長（６年）は「ギターの音色が素晴らしかった。歌うことの楽しさを一層理解できた」と話した。