サクラマス成長順調 道が養殖試験、木古内で水揚げ【木古内】
【木古内】道が2021年度から試験養殖しているサクラマスの2度目の水揚げが14日、木古内漁港(釜谷地区)で行われ、約220匹を水揚げした。
同漁港内の海水面にいけす(縦横5メートル、深さ3メートル)を設置し、昨年10月、大(429グラム)、中(326グラム)、小(147グラム)の3サイズの稚魚444匹を放流、約9カ月間養殖した。
この日は道の担当職員や上磯郡漁協の漁師ら約20人で作業に当たり、1・5~2キロほどに成長した生きのよいサクラマスを、たも網を使って引き揚げた。その後、魚体測定や血抜き作業をし、冷海水で保存した。
生存率は50%前後になる見通しで、昨年6月の1回目の水揚げと比べ下回るが、一番大きいサイズの魚体が順調に生育し、最大で2・7キロになる魚体もあった。道水産振興課の今村伸之係長は「今回は魚体の大型化を目指すとともにさまざまなサイズの魚体を入れ、どのような結果になるのか調査した。今回のデータをもとに今後どのようなことができるのかさらに検討したい」としている。
水揚げしたサクラマスの一部は近日中に函館魚市場に出荷し市場価格を調査するほか、試食用サンプルとして飲食店などに提供する予定。3カ年事業の試験養殖は今年度が最終年度で、来年度以降の実施については未定。
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