出港する漁船を見送る園児たち

　イカ釣り漁業会社「天海」（函館市西桔梗町）の出港式が１３日、函館魚市場岸壁で行われた。函館大谷短大附属認定こども園の園児５４人を含む約２５０人の市民らに見守られる中、同社所属の３隻が日本海の漁場へ出発した。

　新型コロナウイルスの影響で出港式を一般公開するのは４年ぶり。出港したのは、幸雄丸（１８４トン、８人乗り組み）と潮雄丸（同）、松耀丸（１６６トン、７人）。大和堆周辺で漁獲して来月に帰港し、年末まで３～４回出漁する予定。

　出港式では、親会社のケーエスホールディングスグループの杉澤真吾社長が「イカ水揚げは大変厳しい状態が続いているが、皆さんの食卓においしいイカをお届けできれば」とあいさつ。園児の代表４人が「皆さん、お元気で行ってらっしゃい」と船員とインドネシア人実習生を激励した。

　園児たちは紙テープを手に出航を見送り、大漁旗と日章旗、インドネシア国旗を掲げた３隻に手を振って「無事に帰ってきて」と声援を送った。