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釧路新聞

女子アイホ浮田さん チーム離れ代表活動専念【釧路】

生まれ育った釧路を離れ新たな一歩を踏み出す浮田さん

 釧路市出身のアイスホッケー選手で、女子日本代表として冬季五輪に3大会連続で出場した浮田留衣さん(27)が今月、釧路を離れ、新たな競技人生をスタートする。女子日本リーグに加盟する特定のチームに入団せず、女子日本代表としての活動に専念。2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪出場を目指す。

 浮田さんは、釧路を本拠地とする女子アイスホッケークラブチーム「Daishin」に所属。身長170㌢の恵まれた体格を生かし、突破力のある攻撃と堅実な守備でチームの勝利に貢献した。女子日本代表として2014年のソチ五輪に初出場。18年の平昌五輪、22年の北京五輪と3大会連続で出場した。特に、北京五輪では主力の第1セットで奮闘し、日本の初の決勝トーナメント進出に尽力した。

 北京五輪後の22―23シーズン序盤、競技を離れてDaishinを休部したが、22年9月の第11回女子日本リーグ開幕から戦線復帰。中心選手として活躍しDaishinが創部した1997年以来初となる女子日本リーグで優勝、全国規模の大会でのビッグタイトル獲得の原動力となった。シーズン終盤、女子代表にも招集され、世界選手権(4月5日~16日、カナダ・ブランプトン)に出場した。帰国後、現役続行と次の五輪を目指す決意を固め、Daishinの中島谷友二朗監督に相談し、ジュニア時代から慣れ親しんだチームからの退部を決めた。

 新天地は室蘭市。自主トレーニングを続けながら、胆振管内の男子高校生チームの氷上練習に参加して腕を磨く。国内チームに所属せず、代表活動は継続するという計画は、女子代表でソチ五輪から3大会連続で主将を務めた大澤ちほさん(31)らが実践していた姿を参考にするという。「所属チームなしのため、試合をする頻度が減る不安はある。ただ、それ以上に女子代表での活動に集中したい」と語った。

 日本は今年4月の世界選手権で6連敗して7位。北京五輪で縮まったかに見えた欧米勢との差は再び開いた。「実績のある先輩たちがいなくなって、世代交代したら『日本は弱くなった』では済まされない。リーダーの一人として引っ張っていく」と意気込みを示した。釧路のファンには「初めて五輪に挑んだ高校時代から声援を受け、『頑張ってください』とまちで声を掛けていただくこともあった」と感謝の気持ちを伝えた上で「これからも女子アイスホッケーと浮田留衣を応援してほしい。4大会連続出場を狙う」と笑顔で語った。

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