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釧路新聞

釧路市観光客380万人 コロナ前の7割に回復【釧路市】

 釧路市は、2022年度の市内への観光入り込み客数を発表した。新型コロナウイルスの影響を色濃く残しながらも、約380万人とピーク時の7割ほどに回復。一方、訪日外国人客(インバウンド)の延べ宿泊客数は、昨年10月に水際対策が緩和されたこともあり、2389・3%増の約4万3000人と大幅に回復基調を見せたものの、ピーク時に比べると4分の1程度にとどまる結果となった。

 市のまとめによると、22年度の入り込み総数は、21年度の275万5592人に比べ38・3%増の380万9978人だった。道外客は107万2186人で、道内客は273万7792人。日帰り客は283万6313人(前年度比36・0%増)、宿泊客は97万3665人(同45・4%増)、宿泊客延べ数は124万5478人(同65・6%増)とコロナの影響が深刻だった20、21年度に比べて大幅に回復した。

 地区別の入り込みでは、釧路地区261万7290人(同37・6%増)、阿寒地区115万6650人(同35・9%増)、音別地区3万6038人(同1443・4%増)。過去最高となった音別地区については、昨年4月にオープンした「釧路市音別地域交流拠点施設(愛称・ルート38音別館おんぽーと)」へ、道内客を中心とした観光客が多く集まったことが主な要因とみている。

 インバウンドの延べ宿泊客数は4万3836人(同2389・3%増)で、台湾からが2万3770人と半数以上を占めた。地区別では釧路地区9833人(同470・0%増)、阿寒地区3万4003人(同9万4352・8%増)、音別地区は前年度と同じく0人だった。今年度から外国船籍のクルーズ船が3年ぶりに寄港するなど、多くの外国人観光客が釧路を訪れており、今後さらなる回復が見込まれる。

 全体的に大幅な回復基調にあるものの、コロナの影響がなかった18年度に比べると入り込み客数、日帰り客数、宿泊客数のいずれも35~45%程度減少している状況。市観光振興室の鈴木紀子室長は「今年は9月に北海道でアドベンチャー・トラベル・ワールド・サミットが開かれ、その後には釧路地域でポスト・サミット・アドベンチャーも行われる。観光客が満足してもらえるようなコンテンツ作りに注力し、釧路の魅力を国内外に広くアピールしていく」と意欲を示した。

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