議員定数を本格議論、来年6月めどに方向性 地方選無投票を受け【登別】
登別市議会(辻弘之議長、定数19)は、適正な議員定数に向けた議論を本格化させる。来年6月をめどに方向性を示す。4月の統一地方選が28年ぶりの無投票となり、人口減少や議員のなり手不足など社会情勢の変化を考慮した議論が注目される。
辻議長は12日の議会運営委員会(宮武祥子委員長、8人)で、適正な議員定数や組織体制の見直しなどについて検討するよう諮問した。定数が見直しとなれば「21」から2減した2014年以来となる。
諮問では、市民・専門サポーター制度を活用するなど、市民を巻き込んだ議論を促している。条例改正が見込まれる場合は市民意見を聴取したり、全議員による全員協議会を開くなどして来年6月の第2回定例会をめどに結論を出すよう計画的な協議を求めている。
宮武委員長は「議員定数の議論は市民の意見も大切。多くの人の意見を聞きながら、在り方を検討していきたい」と話した。
議員定数の議論を巡っては、統一地方選で無投票となったことを受け、市民や現職市議から「市民の選択の機会がなかったことは問題」などの声が挙がった。
辻議長は議長選の所信表明で「結論ありきではなく、議員自身がそれぞれの考えを明示した議論を速やかに行い、まずは議会としての方針を年度内に示す」と話していた。
この日の議運委では16日に招集予定の第2回定例会の会期を29日までの14日間と決めた。提出案件は23年度一般会計補正予算案など議案11件、報告7件、諮問4件。一般質問は19日からの5日間。
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