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苫小牧民報

穂別地区でサポート交通実証実験 住民有志が運行 むかわ

むかわ町は、穂別地区の住民の買い物や移動を助けるサポート交通の実証実験を行っている。住民有志がボランティアで高齢者らを自家用車に乗せ、目的地まで送迎する。今年度中に地域公共交通計画の策定を目指す町は「できるだけ多くの方に使ってもらい、計画に意見を反映させたい」と話す。

ボランティアの自家用車に乗り込む利用者(左)

 穂別地区では地域を運行する予約制の町営バスがあるが、運行本数や時間帯、バス停までの距離など利便性に課題があり、利用者が少ない。現状では免許を返納したくてもできない高齢ドライバーがいたり、市街地から離れた富内や稲里の住民は買い物や通院が難しくなったりしている。

 これを受けて、町は交通事業者や地域住民らで構成する町地域公共交通活性化協議会を設立。5月15日に穂別地区全域で利用できるサポート交通の実証実験をスタートした。7月14日までの期間中、住民有志が担い手となり、依頼のあった住民を地区内の目的地まで無料で送り届ける。5月末時点で延べ36回の利用があったという。

 同地区の柏南団地に住む宮崎恵美子さん(92)は車で20分ほどかかる稲里の「樹海温泉はくあ」までの往復にサポート交通を利用している。「目的地まで連れて行ってもらえるのでうれしい。免許も車もないので、自分では行くことができないから」と喜ぶ。

 町によると、住民の有償送迎支援をすでに事業化しているNPO法人が石狩市厚田区にあり、町は同様の取り組みを穂別地区で実現できないか模索する。実証実験で多くの住民に利用してもらうことで、細かいニーズや課題を探りたい考え。町企画町民課の担当者は「自分の行きたい時に行って、帰ってこられる。現行の公共交通を不便だと思っている人は使ってみてほしい」と呼び掛ける。

 サポート交通を利用できるのは穂別地区に居住する小中高生以外の住民。午前9時~午後5時の時間帯で運行する。申し込み、受け付けは同協議会事務局 携帯電話090(7647)7917。

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